2017年05月02日

よいこの毒草入門・6 ジギタリス

さて、約7ヶ月ぶりの、つまりは今年初めての
「よいこの毒草入門」ですが、今回ようやく、

「わしゃあこの草について書きたかったからこのコーナーを始めたんじゃあ ! 」

というくらい好きで好きでたまらないジギタリスの登場です。

ジギタリスといっても、園芸などに興味がない人は
あまり耳にした事がないと思いますが、
写真をご覧いただければおわかりのように、大変美しい花を咲かせます。

ジギタリス.jpg

そのため、苗もよく出回っていますし、種も普通に売られています。
ちなみに、うちのジギタリスは、種から愛情を込めて育てた物で、
もう四年目になりますが、今年も綺麗な花を咲かせてくれました。

ジギタリス種.jpg

このジギタリス、その形から、「キツネの手袋」などと呼ばれています。
キツネがこの花を手袋代わりにしているところを想像すると、
枕を抱いてごろごろ転がり回りたくなるくらい可愛いですね。

さて、ジギタリスの毒性、もとい、薬効ですが、
ジギタリスの葉には、ジギトキシン、ギトキシン、サポニンなどが
含まれています。

製剤としては、ジギタリン、ジギトニン、ジギフォリンなど、
毒性を少なくして効力を弱めた物もあります。
これらは不整脈やうっ血性心不全などの心臓疾患に繁用されています。

とにかくこの植物は、強心剤がたっぷり含まれているため、
ストレートに心臓に作用します。
間違えて葉を干した物を5グラム以上飲んでしまったりすると危険ですので、
絶対に葉を干して粉にした物を5グラム以上飲んだりしないように
気をつけましょう。

とはいえ、どんなに気をつけていても事故というのはあるもので、
このジギタリスの葉、見た目が非常にサラダ菜に似ているのが
やっかいなところです。
新芽をうっかりサラダに混ぜて食べてしまったり、
人に食べさせてしまったりしないようにしていただきたいものです。

本物のサラダ菜にうまく混ぜると、間違えてかなりの量を食べてしまい、
悲しい事故につながりかねません。

さて、少し話がずれますが、ジギタリスの成分を発見したのは、
スコットランド人医師ウイリアム・ウィザーリングなどと
言われていますが、これはとんでもない間違いで、
ウィザーリングは、自分が匙を投げた病人が、
民間療法に長けている田舎の老婆の処方で治った事から、
その老婆から秘伝の薬草療法を聞き出した、というのが本当のところです。
そういうおばあちゃんは、田舎の村にはたいていひとりくらいおり、
頼りにされ、また恐れられてもいました。

でまぁ、そういう民間療法に詳しいおばあちゃんは、
ただそのお母さんから
「ヤケドした時はアロエ貼っときなさい」
「お腹が痛い時はこの草を煎じて飲みなさい」
みたいな事を教わっただけなのですが、
医療の分野を支配しようとしていたキリスト教教会にとっては
目の上のたんこぶだったわけで、
「魔女」としてどんどん焼き殺されちゃう事になるわけですが、
まあこれは別の話。

とにかくこのジギタリス、花が立派で綺麗な上に、
とても丈夫で育てやすいです。
大きな鉢や庭に直植えしたりすると、
優に1メートルは超える大木に育ってくれます。
皆さんも、ぜひ可愛がってあげて下さい。

IMG_2714.JPG
わぁ、いい顔してるぅ(^^♪
ラベル:毒草 園芸 薬効
posted by 和矢 at 00:51| Comment(0) | 園芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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